マカロニえんぴつの新曲「運命さがし」が、2026年9月16日にリリースされました。
「恋人ごっこ」「なんでもないよ、」など、恋愛の甘さだけではなく、好きだからこそ素直になれない心の揺れを描いてきたマカロニえんぴつ。
今回の「運命さがし」も、そんな彼ららしいラブソングです。
ただし、これまでの楽曲と少し違うのは、主人公がかなりストレートに「きみが好き」という感情を認めていること。
それなのに、最後まで完全には言い切れない。
「好き」という気持ちに気づいた喜びと、その気持ちを失う怖さが同時に存在しているところに、この曲の大きな魅力があります。
この記事では、マカロニえんぴつ「運命さがし」の歌詞から、主人公が探している「運命」とは何なのか、そして「きみが好き」という言葉に隠された意味を考察していきます。
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「運命さがし」はどんな曲?

「運命さがし」は、2026年9月16日に発売されたメジャー6th EP『運命さがし / 終宵』の表題曲です。
EPには「運命さがし」のほか、「終宵」「グッドラック・マイラバー」、そして「運命さがし」のインストゥルメンタルが収録されています。
また、楽曲はリリース前からFM802で独占オンエアされ、TikTokでは「#運命さがし」のハッシュタグキャンペーンも実施されました。
夕焼けや花火、海辺、フェスなど、夏の思い出や秋の気配を感じる瞬間と楽曲を結びつける企画で、まさに「日常の中に置いてほしい」という楽曲の雰囲気に合った展開だったと言えそうです。
はっとりが語る「素直で優しい歌」
ボーカル・ギターのはっとりは、「運命さがし」について、素直で優しい歌ができたという趣旨のコメントをしています。
さらに、聴き手自身のものにしてほしい、生活の中でつい口ずさんでしまうような距離に置いてもらえたら幸せだとも語っています。
この言葉を考えると、「運命さがし」は特別な恋愛だけを描いた曲ではないのかもしれません。
誰かを好きになったときに感じる、胸の高鳴り。
好きと言いたいのに言えない気持ち。
相手の何気ない言葉に救われる瞬間。
そうした誰にでも起こり得る「恋の普通の瞬間」を、飾らず歌った曲なのではないでしょうか。
「きみが好き」は、恋を自覚した瞬間
この曲で最も印象的なのは、やはり繰り返される「きみが好き」という言葉です。
マカロニえんぴつのラブソングには、好きなのに素直に言えなかったり、恋愛を少しひねった表現で描いたりする作品もあります。
しかし「運命さがし」の主人公は、まず自分自身に対して「きみが好き」という事実を認めています。
「まだこんな気持ちになれる」という驚き
冒頭では、誰かをここまで好きになれることそのものへの驚きが感じられます。
これは単純な「好き」ではありません。
「自分はもう、こんなふうに誰かを好きになることはないと思っていた」
そんな過去を持つ人物だからこそ、「きみが好き」という感情が生まれたことに戸惑っているようにも読めます。
つまり主人公にとって、相手との出会いは恋愛の始まりであると同時に、自分の中に眠っていた感情を発見する出来事だったのではないでしょうか。
好きになったこと自体が「運命」なのかもしれない
ここでタイトルの「運命さがし」が効いてきます。
一般的に「運命」と聞くと、「運命の人を探す」という意味を思い浮かべます。
しかし、この曲では少し違う解釈もできます。
主人公が探しているのは「運命の人」ではなく、この恋が運命なのだと思える理由なのではないでしょうか。
まだ相手のことを全部知っているわけではない。
付き合っているとも限らない。
未来がどうなるのかも分からない。
それでも「きみが好き」という感情だけは確かに存在している。
だからこそ、その気持ちの中に「運命」と呼べるものを探しているのです。
「着飾った日々」にいない主人公
歌詞には、自分を飾った生き方から少し離れた主人公の姿も描かれています。
ここは「運命さがし」を理解するうえで、とても重要な部分だと思います。
恋愛で格好つけることをやめた
人を好きになると、相手に良く見られたいと思うものです。
少しでも格好良く見せたい。
余裕があるように見せたい。
失敗したくない。
嫌われたくない。
だから、本当の自分ではなく「相手に好かれるための自分」を作ってしまうことがあります。
しかし主人公は、そうした「着飾った日々」の中には自分はいないと感じています。
これは、恋愛において無理をすることをやめようとしている姿にも見えます。
「バレてほしい」と「怖い」が同時にある
さらに面白いのが、自分の気持ちに気づいてほしいのに、気づかれるのは怖いという矛盾です。
「好き」という感情は、本来なら伝えればいい。
でも、伝えた瞬間に関係が変わってしまうかもしれません。
今まで普通に話せていたのに、告白したことで気まずくなる可能性もある。
だから、
気づいてほしい。でも、知られるのは怖い。
そんな正反対の感情が主人公の中に同時に存在しています。
この矛盾こそ、恋愛のリアルな部分なのではないでしょうか。
「笑われなかった」の意味
この曲では、主人公が相手に対して心を開いていく様子も感じられます。
特に印象的なのが、自分の「愛について語りたがる癖」を相手が笑わなかったという部分です。
自分の面倒くささを受け止めてくれた
恋愛観や愛について熱く語る人は、ときに「面倒くさい」と思われてしまうことがあります。
主人公自身も、自分のそうした部分を自覚しているのでしょう。
だからこそ、相手が笑わずに受け止めてくれたことが大きい。
それは単純に「優しい人だった」というだけではありません。
自分を飾らないままでも、この人の前なら大丈夫かもしれない。
主人公がそう感じ始めた瞬間だったのではないでしょうか。
「好き」の理由は、相手が自分を受け入れてくれたから
この曲の「好き」は、単純に外見が好みだったとか、一緒にいると楽しいというものだけではなさそうです。
自分の弱い部分や面倒な部分を見せても、笑わずに受け止めてくれた。
だからこそ、主人公は相手に惹かれていく。
恋愛の始まりとして、とても自然で温かい感情です。
「まだ何も知らないのに」が表す恋の怖さ
曲の中盤では、主人公が相手についてまだ何も知らないことを自覚しています。
ここに「運命さがし」の大きなテーマがあります。
知らないからこそ未来を想像できる
普通なら、相手をよく知らないことは不安です。
でも恋の始まりでは、知らない部分があるからこそ未来を想像できます。
どんな人なんだろう。
これから何が起こるんだろう。
もっと知りたい。
主人公は、そんな未知の部分を抱えたまま相手に惹かれています。
だから「運命の人」だと断定することはできない。
それでも、どこか運命のように感じてしまう。
この曖昧さが、この曲の美しさだと思います。
相手には自分の嘘まで見抜かれそう
相手なら自分の嘘を見破ってしまいそうだ、という感覚も印象的です。
これは怖さであると同時に、安心感でもあります。
自分を取り繕っても、この人には通じない。
だったら、最初から本当の自分でいよう。
そんな気持ちへ少しずつ変化しているようにも感じられます。
「永遠」を約束できない主人公
後半では、二人でどこか知らない場所へ行くような未来を思い描きながらも、それを実際にはできない自分が描かれています。
「永遠」を口にするのは怖い
恋をしていると、「ずっと一緒にいたい」と思うことがあります。
でも、永遠を約束するのは簡単ではありません。
今は好きでも、明日どうなるかは分からない。
だから主人公は、未来を想像しながらも、それを確定させることはできない。
この「夢を見ること」と「現実を知っていること」の間で揺れている姿が、とても人間らしいところです。
「明日きかせて」が残す余韻
相手から「明日きかせて」と言われたことによって、主人公はさらに揺れ動きます。
嬉しい。
でも、なぜか泣きそうになる。
これは、好きな人との関係が少しだけ先へ進んだ喜びと、その瞬間が壊れてしまうかもしれない不安が混ざった感情なのではないでしょうか。
恋愛には「嬉しいのに泣きたくなる」という瞬間があります。
「運命さがし」は、まさにその複雑な感情を丁寧に描いているように感じます。
最後の「消えてしまいそうで」が示すもの
この曲で最も切ないのが、最後に「好き」と思っているのに、それを言葉にできない心情です。
ここには、この曲のタイトルともつながる重要な意味があると思います。
言葉にした瞬間、壊れてしまうかもしれない
「好き」と伝えることは、普通なら関係を進めるための行動です。
しかし主人公にとっては、今ある幸せを壊す可能性も持っています。
だから言えない。
今の距離感だからこそ成立している関係がある。
言葉にした瞬間、その関係が別のものになってしまうかもしれない。
その怖さが「消えてしまいそう」という感覚につながっているのでしょう。
「運命」は、まだ名前をつけられない
ここで「こんな気持ちに名前なんているのかな」という感覚も重要になってきます。
主人公は「恋」や「愛」や「運命」といった言葉で、今の感情を決めつける必要がないと感じ始めています。
大切なのは名前ではなく、
今、この人を好きだと思っていること。
それだけなのかもしれません。
だから「運命さがし」とは、運命という答えを見つける旅ではなく、好きという気持ちを抱えながら、その先に何が待っているのかを探していくことなのではないでしょうか。
「恋人ごっこ」「なんでもないよ、」とのつながり

マカロニえんぴつのラブソングを考えると、「運命さがし」は過去の代表曲とも面白くつながります。
「恋人ごっこ」では、恋人のような関係を続けながらも、その関係の曖昧さや終わりを受け入れきれない切なさが描かれました。
「なんでもないよ、」では、「好き」という気持ちを素直に言えない不器用さが印象的でした。
それに対して「運命さがし」では、主人公が自分の気持ちをかなりはっきり認めています。
「好き」と言えるのに、告白はできない
ここが非常に面白いところです。
主人公は自分自身には「きみが好き」と言える。
でも、その言葉を相手に届けるところまでは踏み込めない。
つまり、
「好き」という気持ちを認めることと、「好き」と伝えることは別物
なのです。
「運命さがし」は、このわずかな距離を描いたラブソングだと言えるでしょう。
「運命さがし」が伝えていること

「運命」という言葉には、どこか完成された未来を想像してしまいます。
しかし、この曲の主人公はまだ何も決まっていません。
相手のことも全部は知らない。
二人の未来も分からない。
「運命の人」なのかどうかも分からない。
それでも、今この瞬間に「きみが好き」という気持ちだけは確かにある。
だからこそ「運命さがし」なのだと思います。
運命とは、最初から決められているものではなく、誰かを好きになった後、その人と過ごす時間の中で「もしかしたらこれが運命だったのかもしれない」と気づいていくものなのかもしれません。
私が感じた「運命さがし」の魅力
個人的には、この曲の最大の魅力は「好き」という言葉がここまで真っ直ぐなのに、決して単純なラブソングになっていないところだと感じます。
「きみが好き」。
それだけなら、とても幸せな歌に聞こえます。
ところが、その裏側には「気づかれたいけど怖い」「未来を想像したいけど約束できない」「伝えたいけど言葉にしたら消えてしまいそう」という感情があります。
だから聴いている側も、自分の恋愛や、大切な人との関係を重ねてしまうのではないでしょうか。
マカロニえんぴつらしい、甘さと切なさが同居した一曲だと思います。
まとめ

マカロニえんぴつ「運命さがし」は、誰かを好きになったことで、自分自身の心まで変化していく瞬間を描いたラブソングだと考察しました。
この曲における「運命」は、最初から決められている答えではありません。
まだ相手のことを全部知らないからこそ、これから先を想像できる。
「きみが好き」という気持ちを抱えながら、その先にある未来を探していく。
それが、この曲に込められた「運命さがし」なのではないでしょうか。
そして何より切ないのが、ここまで強く「好き」と思っているのに、最後にはその気持ちを直接伝えきれないこと。
好きだからこそ怖い。大切だからこそ壊したくない。
そんな恋愛の臆病さを、マカロニえんぴつらしく優しい言葉で包み込んだ一曲です。
「運命の人」を探すというよりも、「この人と出会えたこと自体が運命だったのかもしれない」と思える瞬間を探している。
そう考えると、「運命さがし」というタイトルが、より深く心に響いてきます。
歌詞の出典元
・マカロニえんぴつ「運命さがし」歌詞
作詞:はっとり
作曲:はっとり
発売日:2026年9月16日
歌ネット「マカロニえんぴつ 運命さがし」
・マカロニえんぴつ Official Website「運命さがし / 終宵」
マカロニえんぴつ Official Website
・マカロニえんぴつ Official Website「新曲『運命さがし』FM802独占オンエア&TikTokキャンペーン決定!」
公式ニュース
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