Adoの新曲「モンストロ」は、2026年8月7日公開の実写映画『ブルーロック』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
作詞を担当したのはryo(supercell)、作曲・編曲はGigaとTeddyLoid。Adoの代表曲「踊」「唱」でもタッグを組んだ制作陣が再び集結し、ラテン調のリズムとAdoの圧倒的な歌唱力が融合した、非常にエネルギッシュな楽曲に仕上がっています。
タイトルの「モンストロ」は、スペイン語の「Monstruo」で「怪物」を意味します。
Ado自身も、「内なる『怪物』を起こして、誰よりも高く前に進んで戦っていく」ような楽曲だとコメントしています。
では、この「怪物」とはいったい何なのでしょうか。
歌詞を読み解いていくと、それは単なる凶暴性ではなく、自分の中に眠っている才能、欲望、負けん気、強烈なエゴ、そして限界を超えたいという本能なのではないかと考えられます。
Ado「モンストロ」はどんな曲?

「モンストロ」は、実写映画『ブルーロック』のために制作された楽曲です。
『ブルーロック』は、日本をワールドカップ優勝へ導くストライカーを育成するため、300人の高校生FWが生き残りを懸けて競い合う物語。
作品そのものが「エゴ」や「自分だけの武器」を重要なテーマとして描いています。
そのため、「内なる怪物を目覚めさせる」という「モンストロ」のテーマは、作品の世界観とも非常に相性が良いといえるでしょう。
「モンストロ」というタイトルが意味するもの
タイトルの「Monstruo」はスペイン語で「怪物」を意味します。
しかし、この怪物は人間を襲うような恐ろしい存在というよりも、自分自身の中に封じ込めている本能を象徴していると考えられます。
普段の私たちは、「失敗したらどうしよう」「嫌われたくない」「自分には無理かもしれない」といった気持ちから、自分の欲望を抑えてしまうことがあります。
ところが、勝負の世界ではそれだけでは前へ進めません。
「絶対に勝ちたい」「誰よりも上へ行きたい」「自分の力を証明したい」。
そんな強烈な気持ちこそが、眠っていた怪物なのではないでしょうか。
冒頭:答えを探すのではなく自分をさらけ出す

楽曲の冒頭では、「答え」を求めるなら、自分自身を隠してはいけないというメッセージが感じられます。
ここには、「正解を誰かに教えてもらう」という考え方から脱却する意味があるのではないでしょうか。
他人の答えではなく自分の答えを選ぶ
人生では、周囲から「こうしたほうがいい」「それは無理だ」と言われることがあります。
しかし、それはあくまでも他人の価値観です。
自分が本当に何をしたいのか。
どこまで行きたいのか。
何を犠牲にしてでも手に入れたいものは何なのか。
それを決められるのは自分自身です。
だからこそ、「モンストロ」では、まず自分の中にある感情を隠さず、むき出しにすることから始まるのだと思います。
「怪物」は才能だけではない
ここでいう怪物は、単純な「才能」だけではありません。
むしろ、才能を動かすための欲望や執念まで含んでいるように感じられます。
才能があっても「負けてもいい」と思ってしまえば、その力を最大限に発揮することはできません。
逆に、「絶対に勝ちたい」という気持ちがあるからこそ、自分でも知らなかった力を発揮できることがあります。
「モンストロ」は、その隠された力を起こそうとしているのです。
1回目のサビ:内なる怪物を目覚めさせる

サビでは、「怪物」を目覚めさせることが強く叫ばれます。
ここは、この曲のテーマを最もストレートに表現している部分だといえるでしょう。
「Wake up」は自分自身への号令
「Wake up」という言葉は、眠っているものを起こすための呼びかけです。
つまり、「モンストロ」は誰かに向けた応援歌であると同時に、自分自身に対する号令でもあるのではないでしょうか。
「まだ本気を出していないだろう」
「もっとできるはずだ」
「眠っている力を起こせ」
そんな自分自身への強烈な呼びかけとして聴くことができます。
限界を「突破する」という発想
曲中では、上へ、前へ、遠くへ進んでいくイメージが繰り返されます。
これは単純に「勝利する」というだけではありません。
突破する対象には、相手だけではなく、
- 自分自身の限界
- 周囲からの評価
- 「無理」という思い込み
- 過去の自分
- 自分で設定してしまった上限
なども含まれているのではないでしょうか。
つまり、この曲における「勝利」とは、他人に勝つだけではなく、昨日までの自分を超えることでもあるのです。
「誰よりも高く」という言葉に込められたエゴ

「誰よりも高く」というイメージは、『ブルーロック』の世界観とも非常に深く結びついています。
『ブルーロック』では、世界一のストライカーを生み出すために、強烈なエゴが重要な要素として描かれています。
公式サイトでも、主人公・潔世一をはじめ、各キャラクターがそれぞれ異なる武器や個性を持つことが紹介されています。
「一番になりたい」という気持ちを否定しない
現実では、「一番になりたい」と口にすることをためらう人もいるでしょう。
「周りと仲良くしたい」
「目立ちたくない」
「欲張りだと思われたくない」
そんな気持ちから、自分の欲望を隠してしまうことがあります。
しかし「モンストロ」は、そんな欲望をむしろ肯定しているように感じます。
「誰よりも上へ行きたい」。
その気持ちを恥じるのではなく、前へ進むエネルギーに変えるのです。
「blue」は誇りと戦う場所の象徴?

「モンストロ」の中で印象的なのが「blue」という言葉です。
これはもちろん『ブルーロック』の「青」を連想させます。
「青」は冷静さだけではなく熱い意志
一般的に青という色には、冷静、知性、静けさといったイメージがあります。
しかし、この曲における「blue」は、むしろ戦う者が背負う誇りとして捉えることができます。
青い場所で、自分の力を証明する。
そのためには、自分の中にある怪物を解放しなければならない。
そんな構造になっているように感じられます。
『ブルーロック』そのものが「青い監獄」と呼ばれる特殊な環境で、300人のFWが競い合う物語であることを考えても、「blue」という言葉には作品との強い結びつきが感じられます。
中盤:炎や闇、牙が表すもの

曲が進むにつれて、歌詞には非常に力強いイメージが増えていきます。
炎、闇、牙、そして生き残るための覚悟。
これらはすべて、理性よりも本能に近いものとして描かれているのではないでしょうか。
炎は「勝ちたい」という熱量
炎は、才能そのものではありません。
その才能を動かすための「熱」です。
「絶対に勝ちたい」
「自分を証明したい」
「ここで終わりたくない」
そうした感情が燃料になり、眠っていた怪物を動かしていく。
そのため、「炎」は主人公たちが持つ情熱だけでなく、聴き手自身の内側にある挑戦心の象徴としても読めます。
闇を裂くということ
未来が見えないとき、人は立ち止まってしまいます。
しかし、この曲では闇の中で答えを待つのではなく、自ら前へ進み、闇を切り裂いていくようなイメージが感じられます。
これは、
「未来が見えるから進むのではなく、進むから未来が見えてくる」
という考え方にもつながります。
「夢を夢を夢を」が意味するもの

終盤で特に印象的なのが、「夢」を繰り返す表現です。
ここには、単純な目標以上の意味があるように感じられます。
夢のさらに先を目指す
「夢」は、普通ならゴールです。
しかし「モンストロ」では、その夢をさらに繰り返すことで、ゴールをどんどん遠くへ設定しているように感じられます。
一つの目標を達成したら終わりではない。
その先に新しい目標がある。
そして、それを達成したらさらにその先へ行く。
つまり、怪物を目覚めさせた人間は、現状に満足することがありません。
「もっと高く、もっと遠くへ」
という欲望そのものが、次の力になっていくのです。
「お前のモンストロ」が示すもの

終盤で「お前のモンストロ」と呼びかけることも重要です。
ここで怪物は、Ado自身のものでも、『ブルーロック』の登場人物だけのものでもありません。
聴いている人、一人ひとりの中に存在するものへと変わります。
怪物は誰の中にも眠っている
人によって、その怪物の姿は違うでしょう。
ある人にとっては「負けたくない」という気持ち。
ある人にとっては「自分の才能を証明したい」という欲望。
また別の人にとっては、「今の環境から抜け出したい」という衝動かもしれません。
大切なのは、その感情を「醜いもの」として押し殺すのではなく、自分を前へ進ませる力として認めることです。
ラスト:本能をさらけ出して夢の先へ

最後に向かって、曲はさらに激しさを増していきます。
ここでは、最初に眠っていた怪物が、完全に目を覚ました状態へ到達したと考えられます。
「instinto」は本能
「instinto」はスペイン語で「本能」を意味します。
タイトルの「Monstruo=怪物」と「instinto=本能」が最後につながることで、この曲のメッセージが完成するのではないでしょうか。
怪物とは、結局のところ、自分の中にある本能だったのです。
頭で考えるより先に、「やりたい」と思う。
「勝ちたい」と思う。
「もっと上へ行きたい」と思う。
その衝動を解放することが、「モンストロ」における覚醒なのだと思います。
「モンストロ」が伝えるメッセージとは?

ここまで歌詞を考察すると、「モンストロ」は単なるスポーツソングではないことが分かります。
むしろ、夢を追いかけているすべての人に向けた応援歌としても受け取ることができます。
自分の可能性を自分で決めない
人は、自分自身の限界を勝手に決めてしまうことがあります。
「これくらいで十分」
「自分には無理」
「才能がない」
しかし、その限界は本当に限界なのでしょうか。
「モンストロ」は、そんな思い込みを打ち破り、「まだ自分の中には眠っている力がある」と教えてくれる曲なのではないでしょうか。
怪物を恐れるのではなく味方にする
この曲で重要なのは、「怪物を消せ」と言っていないことです。
むしろ逆です。
怪物を起こし、その力を使って前へ進めと歌っています。
つまり、怒りや悔しさ、負けず嫌い、強い欲望なども、使い方次第では自分を成長させるエネルギーになるのです。
まとめ:Ado「モンストロ」は自分の中の怪物を目覚めさせる歌

Adoの「モンストロ」は、自分の内側に眠っている本能や才能、エゴを「怪物」として捉え、それを解放することで、限界を超えて前へ進もうとする楽曲だと考察できます。
「怪物」と聞くと、恐ろしい存在をイメージしてしまいます。
しかし、この曲における怪物は、自分を壊す存在ではありません。
むしろ、今まで自分を抑えていた殻を破り、新しい自分へと連れていってくれる存在です。
そして、そこには『ブルーロック』のテーマである「エゴ」とも重なる部分があります。
誰よりも高く。
誰よりも遠く。
自分が描いた夢のさらに先へ。
そのためには、誰かに与えられた正解を待つのではなく、自分の中にある「こうなりたい」という欲望を信じる必要があります。
「モンストロ」は、そんな眠っている情熱を一気に呼び覚ますような一曲です。
Adoの力強い歌声と、Giga&TeddyLoidによる疾走感あふれるサウンド、そしてryo(supercell)が描く「内なる怪物」というテーマが重なることで、『ブルーロック』の世界観をさらに熱く盛り上げています。
公式発表でも、Adoはこの曲について「内なる『怪物』を起こして、誰よりも高く前に進んで戦っていく」楽曲だと説明しています。
聴く人によって、「自分のモンストロ」が何なのかはきっと違うでしょう。
だからこそ、この曲を聴いたときには、自分自身に問いかけてみたいところです。
「自分の中で、まだ眠っている怪物は何なのか?」
その答えに気づいた瞬間、自分でも知らなかった力が目を覚ますのかもしれません。
歌詞の出典元
楽曲情報は以下の通りです。
- 曲名: Ado「モンストロ」
- 歌唱: Ado
- 作詞: ryo(supercell)
- 作曲・編曲: Giga & TeddyLoid
- タイアップ: 実写映画『ブルーロック』主題歌
- 配信開始日: 2026年8月7日
- 公開日: 実写映画『ブルーロック』2026年8月7日公開
公式情報では、「モンストロ」は実写映画『ブルーロック』の主題歌として制作され、映画公開日に配信開始となっています。
出典:Ado「モンストロ」公式楽曲情報
Ado「モンストロ」公式情報(ユニバーサル ミュージック)
映画公式サイト:
実写映画『ブルーロック』公式サイト

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